ヴィクトリアン_ルビーステインパターングラス_ダブルジャムディッシュ
ヴィクトリアン後期のダブルジャム(ボンボン)ディッシュをご紹介します。
スタンドの製造元は、HUKIN & HEATH(Jonathan Wilson Hukin and John Thomas Heath) という1855年に設立されたバーミンガムのメーカーです。(1953年には閉鎖となりました。)
ヴィクトリアンとしては大変シンプルですが、後期頃には、このような円形のモチーフを繋げたデザインも流行したようです。
ディッシュには、ルビーステインパターンといわれる染色技術が用いられています。ルビーステインパターンは、成型を終えたガラスに銅塩などのルビー色の染料を着色し、再び加熱を行って作り出されます。
この技術は、イギリスのガラスメーカーでは1800年代半ば頃に製造が開始されました。
金属とガラス、ふたつのデザイン(技術)が出会ったのが、ヴィクトリアン後期の時代であったことが想像されます。
ジャムディッシュには、テーブルで数人がジャムをシェアするためにハンドルがつけられていて、自分の手元に引き寄せて使います。
マーマレードとストロベリーなど2種類のジャムをお出しするためのダブルディッシュですが、当時はボンボンディッシュとして小菓子にも使われていたようです。
古い風合いを感じられるお品ですので、小物入れとしてディスプレイされても素敵ですよ。

 生産国 イギリス(バーミンガム)
 年 代 1855〜1900年
 サイズ ディッシュ(一つ):直径11cm×高さ4cm 重さ250g
スタンド:幅21.7cm×奥行9.5cm×高さ18.5cm 重さ175g

イギリスヴィクトリアン_ルビーステインパターングラス_ダブルジャムディッシュ
サイズ参考(卵:M玉)
スタンドを上から見てみました。
すべて球体と曲線で構成されています。
ハンドル部分をズームアップ。
矢印部分に地金の露出があります。また、全体的に接合部分付近に黒ずみが現れています。
フットの様子です。
写真でお解りいただけないかもしれないのですが、フットは、やや内向きに取り付けられています。なので、テーブルに置いてある状態で指でつつくと少しガタツキが。ディッシュを乗せると、その重みで安定します。
側面には -EPNS- H&H の刻印があります。
素材はEPNS。製造メーカーが HUKIN & HEATH です。
【ディッシュA】
ディッシュはプレス成型によって造られています。矢印白の部分、気泡がプレスの際に伸びて表面に出て来たことでキズのような感じになっています。矢印ブルーはプレスの際に生じたシワです。
【ディッシュA】
フチにはチップが一カ所あります。また、フチは擦れやすい部分ですので、ルビーステインが所々かすれています。
【ディッシュA】
裏返してみました。
裏にはスターカットがプレスされています。矢印ブルーはプレスのライン。矢印白は、シワです。
【ディッシュB】
ここから、もうひとつのディッシュです。矢印の所、ちょっと長めなシワがあります。
【ディッシュB】
よーく見ると、小さな白い混入物が。
【ディッシュB】
矢印部分、プレスラインですが、指でなぞると少し引っかかりがあります。
++ ディッシュ総評 ++
全体的に気泡は少なめで、ほとんど見当たりません。また、使用によるキズは目立ったものがありません。(小さく浅い小キズはよくよく見るとあるようなのですが。)
私個人としては、ルビーステイン(染料)がはねて付いた部分や、はみ出た部分などに趣を感じます。(^^)

販売価格

0円(税込)

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