ヴィクトリアン_クランベリーガラスとフリルリムのボール
とても煌びやかで美しい、ヴィクトリアンのガラスボールをご紹介します。
お天気の日のお部屋の中では華やかに輝き、曇りの日にも僅かな光を集めて、不思議なほど優しくキラキラと輝いています。
クランベリーとクリアのコンビネーションが織りなすこの眩いばかりの輝きは、まるで宝石のようで、うっとりとさせられます。
クランベリーカラーは「金赤」とも呼ばれており、微量の金を用いて発色させます。このカラーを造るには卓越した技術が必要とされたため、当時は尊ばれたそうです。
環境によって、しっとりとした赤紫色からピンクのような愛らしいお色まで、様々な表情を見せてくれます。
カーテン越しのやわらかな自然光の下で移り変わる美しいお色と輝きを鑑賞していただくのもおすすめです。
ゲストをお迎えした際に、お茶とともにお砂糖、または小菓子をお出しするのにも良いと思います。

 生産国 イギリス
 年 代 1880〜1900年頃(推定)
 サイズ 直径14.2cm(ボール直径:11cm)×高さ7.3cm 重さ:365g

イギリスヴィクトリアン_クランベリーガラスボール_アンティーク
サイズ参考(卵:M玉)真上からの様子。
フリルの長さや形は左と右で違っています。熱々のクリスタルガラスをぐるりと巻き付けフリル状に造形していくのですが、ガラスの量の部分的な違いなどによってその形は不均等になるようです。
ボールの中を覗いてみました。
クランベリーガラスのボール(器部分)は、型吹きによって造られています。型が正円ではないため、よく見ると多角形に仕上がっていることが解ります。
内側表面にはキズなどなく、艶やかでキレイです。
ボールのフチの様子です。
フチの内側は面取りがされているためチップは少なめですが、外側には面取りされた様子がなく、そのために大小のチップがぐるりと一周、連なるようにあります。
側面の様子です。ボールには十数カ所の気泡が入っています。左写真の矢印で示したものが一番大きなものになります。右の写真は、そのちょうど裏側で、矢印部分に白い混入物が2カ所あります。また、製造過程で生じたススのような小さな黒い粒が少し見られます。
表面のキズはなく艶やかです。
裏返してみました。フットの様子をご説明しますね。
ボールはこの6本のフットで支えられています。うち3本にはチップが見られます。
こちらもフリルと同じく、熱々のガラスをとろりと巻き付け、押し付けたり、つまんで伸ばしたりしながら成型しますが、手作業ですので長さが異なってしまい、テーブルとフット先端の接触面が均等にならず、欠けやすくなってしまうようです。このデザインのフットにはよく見られるように思います。
左の写真で示したアルファベットそれぞれの拡大が右の写真になります。Aのチップが一番大きく、BとCは指で触れると確認できるような感じです。チップが生じたことによるガタツキは全くなく、しっかり安定しています。
熱々のうちに造形しなければならないので、職人さんが集中して素早く仕上げる様子が目に浮かびます。
飴細工のように滑らか。そして、光を集めて美しいです。

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